Communityな皆様、12/6のSAP TechEd Japanは、ご視聴ありがとうございました^^t
SAPのクラウド化が進む中で、SAPシステムの価値を最大化させるための活動を今年も多く実施して来ました。
その中の重要な活動の一つが、BTPの技術者育成・パートナーの立ち上げです。
今日は、その辺の実施してきたSAPジャパンにおけるBTPパートナー向けのイネーブルメントの考え方や実際の実施体制、進んでいるパートナーさん達の成功の形を例にとって、お伝えしたいと思います。
そして、コミュニティイベントに積極的に参加してみてください!!
SAP Inside Track Tokyo(Link)は、その最も早いチャンスです。
乱暴にまとめてしまえば、この3つがコミュニティとエコシステムについて言いたかったことです。
では、時間の関係上、あまり触れられなかった点についても、以下でお話ししていきたいと思います。
SAP TutorialやSAP Discovery CenterのMission、OpenSAP、Helpなどは皆さんよくご存知ですが、それ以外について以下にまとめておきます。
今、SAPジャパンで提供しているパートナー向けのイネーブルメントコンテンツは下記の図のピラミッドの部分にあるものを中心に提供しています。これは、海外のコンテンツでは、カバーされていないポイントや細かくて英語ではニュアンスやより実践的な内容の理解が追いつかないものなどをカバーしています。
例えば、
S/4拡張を考える会(Extension Consortium)は、事例や新機能や重要サービス、契約形態など提案フェーズで有用な情報・コンテンツの提供を進めています。
Meet the Expertsでは、SAPのBTPコンサルタントがプロジェクトで実際に経験したBTPをより十分に利用するためのトピックスを機能系から非機能系まで、各テーマごとにレクチャーする実践的な内容です。
また、BTP Champion Groupは、新たにSAPが認定したPartnerさんのBTP Champion受賞者の方とSAPジャパンのメンバーでマーケットにおけるBTPの現状や課題、これからについてディスカッションし、SAPとして日本のマーケットの現状を外部から理解していくための場として今年スタートしました。
そんな日本独自の活動の中で、生まれた最新のイチオシコンテンツがあります。それが、「S/4HANA拡張の新常識とガイドライン L1 & L2」のコンテンツです。SAP S/4HNAを導入し、Core Cleanを目指す上で、複数あるSAPの拡張機能・拡張方式をどのように理解・選択し、プロジェクトに活用していくのか?誰もが一度はぶつかるこの課題について、わかりやすく日本語で解説をしています。
誰でもこちらの内容を学習できるように、そのコンテンツをYoutubeに先日アップいたしましたので、ぜひ、まだご覧になられていない方は、下記リンクからアクセスしてみてください。
もう一つ、SAPのグローバルのBTPチームも数多くのパートナさん向けの育成・支援サポートを提供しています。
基本を学ぶ
SAP Partner Portal > SAP BTPランディングページ (Link)
SAP Business Technology Platform オンボーディングリソースセンター(Link)
ポジティブなオンボーディングエクスペリエンスを顧客へ提供し、価値実現までの時間を短縮する
オンボーディングリソースセンターには、SAP BTPの利用開始に役立つ多くのリソースが用意されています。
など
Learning Journey (Link)
無償のLearning Journeyでは、必要なスキルを自分のペースで構築し、認定トレーニングに備えることができます。無償のLearning Journeyでは、以下に対応しています。コンテンツは多数ありますが、SAP Certification(パートナー認定アカデミー)が取得できるものだけでも下記のようなものがあります。
SAP は、SAP BTPでユースケースを実現するために、ジャーニーの複数のステージにわたってコーチングサービスを提供しています。
アドバイザリサービス
SAP BTP の具体的な使用例に関する技術アドバイザリー (1:1)
ユースケースの探索とアーキテクチャの検証に関する詳細なアドバイザリーとサポート (1:1) (顧客固有ではありません)
他にも有償のもの含め、いろいろありますが、まずは無償で利用できるこの辺りを押さえておいて活用できると良いと思います。
では、これからBTPに取り組むパートナーさんはどこからBTPを始めるべきなのでしょうか?現在、SAP Discovery Centerで検索すると、91コのサービスの存在が確認できます。さて何から手をつけていくべきでしょうか?
私が、そのような相談をパートナーさんから受ける時にお伝えするのは、この3つです。
パートナーさんの中にBTPを技術面とビジネス面でキャッチアップし、社内に展開・案件支援を担当するメンバーを明示的に設置することをお勧めしています。この責任の所在が曖昧なままで、ただ「BTPやるぞ!」という号令だけで、個々人やプロジェクト単位にそのキャッチアップを任せてしまうと、膨大なBTPサービス数に圧倒されてしまうことになります。
そこで、この集合知化です。BTPが社内で一般化し、全てのメンバーがBTPを理解・自己学習できるところまで成熟するまでは、この責任を明確にしておくことが成功への第一歩です。
BTPはPaaSです。BTPの価値はSAPソリューションと組み合わせて初めて発揮されます。ですので、BTP単体でビジネスを考えず、自社が推進するSAPソリューションとの組み合わせで、BTPのどの領域を優先的に取り組むのかを、考える必要があります。
新規アプリケーション開発ですか?
既存パートナーテンプレートのS/4HANA Cloud対応ですか?
外部システムやSAPLoBクラウドとの連携ですか?
BTPを使って、皆さんのSAPビジネスにどんな付加価値が提供できるでしょうか?
皆さんの組織の中で、実際に提案・デリバリーするメンバーを育成・拡充していく必要があります。皆さんの担当されるSAPプロジェクト数を考えたときに、何人必要でしょうか?
社内で育成しつつ、エコシステムとしての、既存で実績のあるBTPパートナーとの連携やSAPのBTPコンサルサービスメニューについても、検討・計画に盛り込むことをお勧めます。
実際、このようなエコシステム連携によって、プロジェクトでの自社戦力育成と早期案件獲得を進めている例もすでに始まっています。
SAPパートナーの皆さん もう、BTPをやらない選択肢は残されてません。
どのような形であったとしても、SAPビジネスを行うのであれば、BTPを学び、自社のビジネスに取り込んでいく必要があります。
今年のSAP TechEdをスタートにしてください!